陥没乳首と乳がんには少なからず関連性があります。
それでは陥没乳首は乳がんとどのような関係性があるのでしょうか。
ここでは乳がんと陥没乳首について簡単に説明していきます。
陥没乳首は乳がんの症状の一つ
乳がんの症状で代表的なものにしこりがありますが、その他にも乳がんの症状はいくつかあります、その中に陥没乳首も含まれます。
乳がんの腫瘍ができることによって皮膚が引っ張られると、それにつられて乳首が乳房に入り込んでしまうことがあります。
乳がんを疑うポイントとして陥没乳首は目に見える症状であることは間違いありません。
陥没乳首だからと言って必ずしも乳がんであるわけではない
陥没乳首の症状で乳がんと疑うケースは、陥没乳首が新たに生まれた時だけです。
思春期の頃から陥没乳首であるという方は乳がんが原因ではなく、単純な未発達による陥没乳首となります。
大人になって急に乳首が陥没してしまった場合は、乳房周辺に何かしらのしこりができている可能性があります。
その場合は、一度検査を行ってみると良いと思います。
陥没乳首は乳がんになりやすい?
がん発症の要因は遺伝が7割、生活習慣が3割と言われています。
陥没乳首に関しては特にがんに影響するものではなく、陥没乳首だからと言ってがんになりやすいわけではありません。
陥没乳首はあくまでがんなどのしこりの結果であって、がんの要因にはなりません。
陥没乳首は別の症状を発生させる可能性がある
未発達による陥没乳首が乳がんと関わりのないものであるとは言え、陥没乳首は身体に悪影響を及ぼす危険性があります。
その代表例として乳腺炎があります。
乳腺炎は一般的に授乳中に乳が詰まることで炎症を起こすものですが、陥没乳首によっても発症する可能性があります。
これは乳首がへこんでいることで乳腺の流れが悪くなったり、雑菌や汚れが溜まりやすくなったりするためです。
陥没乳首は衛生上あまり良くないので、できることなら治療を行った方がよくなります。
特に常時陥没している真性の陥没乳首は授乳にも影響を与えるため、注意が必要になります。
乳がんは陥没乳首を発症させる可能性がありますが、陥没乳首からと言って必ずしも乳がんを心配する必要はありません。
特に昔から陥没乳首であるという方はがんによるものではない可能性が高くなります。
しかし、大人になって陥没乳首になったという方は、念のため病院で検査を行った方が良いかと思います。